プロフィール | 2017/11/23
米倉 章夫
プロフィール
P&G Japan株式会社にて菓子、食器洗い用洗剤ブランドのマーケティングを担当し、その後、株式会社 キャンサースキャンの設立に参画。国立研究機関、厚生労働省、研究者等に対して、がん検診受診率向上事業等、主に公衆衛生分野のソーシャルマーケティング戦略の策定と実施を行う。2014年9月に株式会社Campus for H設立。東京大学経済学部(BA)、Harvard Business School卒業(MBA, Class of 2013)。2013年6月にHarvard Business School Healthcare Initiative Japan Regional Directorに就任。World Non-Profit & Social Marketing Conference in Dublin(2011年4月)にて基調講演。
健康に興味を持つようになったきっかけ
昔、勤めていた会社で「コーポレートアスリートトレーニング」といって24時間、働ける企業戦士をつくるためのトレーニングみたいなものがあり、半強制的に受けさせられたことが、健康に興味を持つようになったきっかけでした。たしか、「精神的にも肉体的にも、そしてスピリチュアルにもヘルシーでないと、パフォーマンスは発揮されない。」という、スパルタ系のプログラムでした。パフォーマンスを発揮するために、色々なことを2日間ほどのトレーニングの中で教わりました。その中には「1日の血糖値をどうコントロールするか」というものもありました。これは、食事は、ちょっと小分けに食べたほうがよい、という理論です。ちなみに、日本人は昼に白米といった炭水化物をたくさん食べますが、それは最低最悪みたいです。そもそも、「米なんか昼は絶対にやめろ」といったハードなトレーニングでした。
トレーニング後にも覚えていられた、たった2つのこと
トレーニングでは、たくさんの知識が詰め込まれました。まずは「とにかく水を飲め!1日2リットルくらい水を飲めないようだと、ハイパフォーマーとは呼べない」といったこと。そして、「食事で食べるべき野菜の分量」や、「エネルギー摂取における炭水化物の占める割合」など。ですが自分も含め、そのトレーニングから帰ってきた人が、継続してやっていたのは、「水をたくさん飲むこと」と、「おやつにナッツを食べるとこと」という、たったの2つのことのみでした。今たとえば、当時一緒にトレーニング受けていた仲間うちで話しても、見事にそれしか覚えていないですよね。
栄養に関する知識を得ても、実践に繋がらない理由
栄養の話というのは、結構聞いたのにも関わらず、誰も実践できていなかったんです。その後、現在のような仕事をするようになって、やはり皆そうなんだな、と思い知る機会がありました。日本全国で行われている「特定保健指導」という、健康診断で「メタボですよ」と言われた人が受けるべきトレーニングがあるんですが、その関係者と一緒に仕事をすることがあって。そこで面白いな、と思ったのが、栄養指導と運動指導をしても、結局食生活を変えてくる人なんて誰もいない、ということ。コーポレートアスリートトレーニングの時の僕らと全く同じなんです。自分たちも、あんなに色々知識を詰め込んだのに、結局実践できたのは、水かナッツのみ。そのときに、ちょうど一緒に仕事をしていたアメリカの学者さんたちが「栄養の知識がついたところで結局、誰も何にもしないから、やっぱり料理ができないとダメだ」と話していたのを聞いて、いろいろなものが繋がって、すごく腑に落ちたんです。
料理で変えることができる、体調と体型
ちなみに僕は、ちょうどその頃に結婚したというのもあって、週に最低でも3回は、家族のために料理をするようになりました。すると家族が、妻も含めて痩せたというのは明らかで、外で食べるモノの味も、ものすごく濃く感じられるようにもなったんです。そうなって初めて、昔コーポレートアスリートトレーニングで教わったような、野菜の摂取量であったり、炭水化物からの栄養の量を抑えることだったりが、意外と難しくないことだとわかりました。「食のおくすり」の野菜キットには、「10種類のビタミン」が含まれる「8種類の野菜」、そして、その野菜全て食べても「塩分が5グラム以下」という「6つのレシピ」が入っています。届いた野菜を余すことなく全て使い切ることができ、健康的なレシピまで覚えられるので、これは本当にカラダが変わるきっかけになるかもしれません。