プロフィール | 2017/11/23

佐野 こころ

プロフィール

医学博士・保健師・看護師
慶應義塾大学看護医療学部卒業後、同大学大学院医学研究科にて博士号(医学)取得。
大学時代に看護実習を通じて予防医学の重要性を感じ、予防医学に関する研究を開始。また、大手料理教室のヘルスケア部門の立ち上げを行い、女性のライフスタイルから考える健康や健康のための食生活等について発信を行ってきた。2017年より、慶應義塾大学医学部特任助教(非常勤)。

「健康な人の健康維持」に関わっていきたい

大学時代、看護実習をしていた時、患者さんの中にあまりにも過去の生活習慣を後悔している方が多く、「どうして正しい生活習慣の情報を、こんなにも知らない人が多いんだろう」と疑問に思ったことが、そもそものきっかけでした。
ですが、学部の授業では、病気の人をどうケアするか、どうサポートするかというものが大半で、健康な人が健康維持するための授業はほとんどありませんでした。看護学部を卒業すると病院で看護師の仕事に就くことが一般的ですが、私は「健康な人の健康維持」に関わっていきたいと思い学部で学べないなら自分でやろう!と大学院に進学。大学院で予防医学の研究をはじめました。

健康でいるために必要な3つの要素

予防医学を勉強しはじめてから、健康増進の3つの柱は「食と運動とメンタル」だということを学びました。運動は、嫌いな人もいれば物理的にできない人もいる。メンタルは、鬱の人もいれば楽観的な人もいる。だけど、食というのは、生きている限り、どんな状態にあっても、万人に共通してずっと関わってくることです。そこで、私は食を中心に予防医学を研究していきたいと思うようになりました。

「食のおくすり」プロジェクトに懸ける想い

大学院在学中には、大手料理教室の「食と健康に特化したヘルスケア部門」の立ち上げに携わりました。そこで驚いたのが、一般の方の「食リテラシーの低さ」。例えば、炭水化物が何なのか分からない人もたくさんいるし、味の濃いお料理にどれくらいの塩分が入っているのか知らない人もたくさんいる。減塩や糖質制限など、世の中に溢れている情報と、みんなの知っているリテラシーレベルのギャップを痛感しました。
 
食と健康に関するリテラシーレベル向上を促進する活動や、その間を繋ぐようなサービスがしたい。そして、それを必要としている人に確実にアプローチしたいと思ったのが、「食のおくすり」の立ち上げに至った経緯です。

「健康でありたい」と思う人が選択できるものを

「食のおくすり」が提供したいものは、健康でありたいと思っている人が選択できるものです。健康でありたい、と思ったところで、結局何を選べばよいのかわからない、最適なツールがない状態だと思うんです。例えば、運動であればジムというわかりやすいものがあるけれど、食に関しては、あるようでないのが現状。アプリで管理栄養士さんに相談できるものなどがあるようですが、リアルに行動変容を起こせるものではなかったりする。
 
「食のおくすり」はリアルに、健康でありたいと思った人の行動変容を促し、生活習慣を変えられるようなものを提供していきたいと思っています。