LIFESTYLE DISEASE | 2018/07/05

話題の「低糖質ダイエット」の真実

LIFESTYLE DISEASE

テレビや雑誌をにぎわす低糖質ダイエット。
 
ダイエットに興味のある方なら、1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。簡単に体重が落ちる!とブームになりましたが、一方で体調を崩してしまう人も。
 
低糖質ダイエットの魅力と真実に迫ります。
 

低糖質ダイエットが人気の理由

ダイエット中の食事というと、お肉や揚げ物を避け、「質素で物足りない」というイメージが強かったのではないでしょうか。でも低糖質ダイエットは、エネルギー源をたんぱく質から摂取するので、ダイエットに大敵と思われていたお肉を制限しないのが特徴。「お肉こそスタミナ源」と考えている人にとっては、魅力的なダイエット法ですよね。その上、体重が簡単に落ちるとしたら、話題になってもおかしくないかもしれません。
 
では、本当に低糖質ダイエットは、他のダイエット法に比べて、体重が落ちやすいのでしょうか。
 

低糖質ダイエットは、他のダイエットと変わらない?!

実は、代表的なダイエットとして、「低糖質」「低脂質」そして、その中間である「バランスのとれた食事」で、減量効果を検証し、それをまとめた研究結果があるんです。
 
その研究結果によると、なんと、この3種類のダイエット法の減量効果に大きな違いがありませんでした。低糖質ダイエットは、この2種類のダイエット法と比較して、「劇的な減量効果がある」とは言えないということですね。
 
もしお肉もご飯も食べたいのに、ご飯を我慢しているとしたら、「バランスのとれた食事」のダイエット法に切り替えても同じ減量効果を得ることができます。
 

実は地球にやさしくないダイエット

日本には、食料廃棄が問題になるほど、有り余る量の食べ物がありますが、世界規模でみると、深刻な食料不足に直面しています。国連の世界食糧計画によると、9人に1人が飢餓に苦しんでいるそうです。
植物(穀類や豆類)より動物(とりわけ牛肉)の方が食料生産効率は悪いので、動物性の食品に偏った食事になりやすい「低糖質ダイエット」は実は地球にやさしくない食事法とも言えます。
 
例えば、71人の中の誰か1人がお米を食べる分を牛肉に変えると、残りの70人が飢えることになってしまうのです。
減量効果に違いがないとしても、本当に「低糖質ダイエット」を選ぶべきか、一度検討してみると良いかもしれません。
極端に負荷をかけるダイエットより、無理せず減量できる、健康的な食生活を継続することが1番のダイエット法だと、私は考えています。
 
 
【参考文献】
佐々木敏 「データ栄養学のすすめ」2018年(女子栄養大学出版部)P216-225