SPECIAL INTERVIEWS | 2018/01/02

「食のおくすり」武部貴則さんインタビュー

SPECIAL INTERVIEWS

医師・栄養士など健康のスペシャリストが提案する食生活の総合サイト「食のおくすり」。健康的な食生活・バランスの良い食事・食育など「健康」と「食」に関する情報を毎日配信し、新鮮野菜をおいしい健康レシピと一緒に宅配する「食のおくすりキット」の販売を行っています。今回は、食のおくすりのメンバーのひとりである武部貴則さんに、アメリカと日本を行き来するライフスタイルならではの健康に対する意識や運動不足解消に関するお話を伺いました。

海外では、とにかく早朝から運動する習慣がある

−海外ならではの健康トレンドは?
一番に感じることは、海外にいると周りの人たちが本当によく運動をしている、ということです。だいたいどのマンションやアパートにもジムがついているので、本格的な筋トレから、バイクやランニングマシンに乗るなど、毎日朝4時とか5時あたりから、結構にぎわっています。みんなジムでトレーニングをした後7時くらいから仕事に行って、朝7時半から勤務する、といった生活スタイルを送っています。すごく印象的なのは、朝が早いから午後の3~4時にはもう帰るんですよね。僕の研究室にいるアメリカ人女性の研究員は、朝6時半に来て、3時に帰るといった生活を送っています。仕事の前にひとっ走りしてくる、というのが日課です。ただ、いっぽうで、アメリカではクルマに乗る機会が多いので、日本人のほうがこまめに日々の中で歩く機会は多いと思います。なんだかんだ、電車の乗り換えがあったりするので、生活の中での小さい運動は、日本人のほうが多いという気がします。

運動不足解消への第一歩は簡単に続けられることから

−普段、運動不足の人が簡単に続けられるトレーニングはありますか?
柔道でも、つま先立ちをして、かかとを上げてフットワークを軽くするという立ち振る舞いがあるのですが、つま先立ちを日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。つま先立ちをして、かかとを上げて日々の生活を送ると、結構足のトレーニングになると思います。毎朝、早朝からジムに行ってトレーニングをする、というアメリカ人のやり方は、ストイックすぎて日本人には向かないのでは?と思います。もし仕事の時間が減れば、朝のトレーニングを頑張れるけれど、日本人みたいに、かなり長い時間働いてしまうと、そこに運動もプラスしたら、それはもう苦痛でしかなく、爽やかさがなくなってしまいますよね。日常的に朝のトレーニングを取り入れるのであれば、ワークライフバランスをもう少し考える必要があるのではないかと思います。そういう意味でも、まずはつま先立ちを取り入れるといったライトなことから取り入れていくのがいいかと思います。

健康を促進するサービスがノーベル医学生理学賞をとる日も近い!?

−「広告医学」の観点から見た「食のおくすりキット」のサービス
野菜の切り方や盛り付け方、は「食のおくすりキット」同梱のレシピシートでも紹介しているかと思いますが、今後は、例えばお皿をセットで販売して、ちょっとした仕掛けがあるようなものにする、といった工夫をしても面白いんじゃないかと思います。あとは、ドレッシングなど添加アイテムの容器にしかけをしてあげる、などですね。「ついつい野菜を食べたくなる」といった仕掛けや、「気づかずに食べ過ぎない」仕掛け、食べる順番を変えたり、噛む回数を増やしたりするような仕掛けを「食のおくすり」の中でどんどん作っていきたいですね。ワークショップやブレストをして、デザイナーを巻き込んで良いものを作っていきたいと思っています。というのも「ナッジデザイン」というのが、ノーベル経済学賞を受賞しましたが、次にその路線でとなると、医学生理学賞だと思うんです。僕は、「食のおくすり」のような、健康をある程度促進するようなサービスが、ノーベル医学生理学賞をとる日も近いんじゃないかという期待を持っていて、よりたくさんの人々が社会的に健康な生活を送る上で、デザインや広告医学というような考え方にすごくコミットするようになる可能性が高いと思っています。