MEDICAL ADVICE | 2017/12/20

必見!冬の感染症予防法とは?

MEDICAL ADVICE

インフルエンザが本格的に流行り始めました。みなさんのご家庭、職場で調子を崩している方はいませんか。またインフルエンザに限らず冬の感染症に向けて予防が出来ているか、この機会にチェックしてみましょう。

インフルエンザと風邪の違い

風邪はかぜ症候群が正式名称で、80-90%がウイルス感染によるものです。鼻水や喉が痛くなる症状が主体で、他には発熱や頭痛、全身倦怠感などを伴います。インフルエンザはインフルエンザウイルスを原因とする呼吸器感染症です。突然の38度以上の発熱、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛が現れ、咳、くしゃみ、鼻水などの症状がこれに続くという、全身に症状が強く出ることが特徴です。感染力が強く、症状が重くなりやすいので風邪とは分けて考えるべきといわれています。喘息など慢性の呼吸器疾患のある方、心疾患のある方、糖尿病の方、免疫が下がっている方、妊娠中の方などは重症化しやすいとされ、実際に二次性に細菌性の肺炎にかかったり亡くなる方も報告されています。
 

季節性インフルエンザの3つの型

「A型のインフルエンザですね」など病院で言われたことがある方もいらっしゃるかもしれません。季節性インフルエンザには3つの型A型、B型、C型があり、A型インフルエンザウイルスが最も感染力が強いといわれています。一方、C型は流行はおこりにくいとされています。インフルエンザの潜伏期間はだいたい2-5日と言われていますが、ウイルスの型や感染力によって変わってきます。
 
インフルエンザウイルスの大きさは1万分の1ミリ、電子顕微鏡で見えるくらいの大きさなのですが、それをもっと拡大してみましょう。そうするとインフルエンザウイルス粒子の表面には2種類の蛋白が存在しています。例えばA型インフルエンザウイルスの表面にはHAとNAという具合に存在しており、これら蛋白の働きによってウイルスがひとの細胞に結合し、細胞が感染することとなります。これら蛋白によって感染するのであれば、蛋白をターゲットに免疫をつけられないか、治療ができないか、そう考えられて作られたものがインフルエンザの予防接種と抗インフルエンザ薬です。厚労省では今年流行るであろうインフルエンザのタイプをWHOの発表に基いて予想しワクチンを開発します。

インフルエンザのワクチンって本当に効くの?本来の目的は?

上記の通り「流行るであろうタイプ」を予想してワクチンを作るため、予測が外れてしまった年は効果が低いこともあります。一般的に健康的な成人であれば60%程度の発症を防ぐと言われています。予測が外れるかもしれないから予防接種はしない…という方もいらっしゃるかもしれません。実はインフルエンザワクチンは「感染予防」というより「重症化予防」を主な目的に実施されています。感染・発症を完全には防げませんが先に挙げたように重症化しやすい方が感染してしまったとき、入院や死亡などの重篤な症状になることを減少できると報告されています。また周囲への感染予防効果を認める研究も報告されています。自分自身がかかったときに重症化しないように、また周囲の人への感染を防ぐために、できるだけ予防接種を受けることが推奨されています。